樹胎告知 -Forbidden Forest - 石川康彦写真展
2009/9/19(土)〜10/18(日)
開催時間:12:00 - 19:00
休廊日:月曜日・火曜日(9/20、9/21はオープン)
同時開催:UNIZON Gallery(ニューヨーク)
>>展覧会リーフレット(PDFファイル/792Kb)
いくつかの偶然が重なって、今回、石川康彦さんの展覧会を開催することができました。人と人のつながりが、このような形で実を結んだことに、大きな喜びと不思議さを感じています。
石川さんには、ニューヨークでの個展と時期が同じになり、大変なご無理をお願いしてしまいました。改めてお礼を申し上げます。
“雄島”は、福井に住む者にとっては大変に身近な存在ですが、しかし、その本当の姿を見ることは希なことのように思われます。そのなかで、10年にわたって撮られ続けた写真の1枚1枚が、私達に深い思いを伝えてくれるようです。
それは石川さんの“心”であると同時に、“雄島”の精神でもあるでしょう。撮されたものが、その背後にある、私達に今まで見えなかった実相を赤裸にしてくれるようです。 私には、それは“神さびた島”として、改めて感じるものでありました。
私達のギャラリーにとって、福井の風景をテーマとしたこの展覧会の意味はとても大きなものです。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
宮崎光二
<オープニングイベント>
15:00-17:00 ギャラリートーク 石川康彦x松村忠祀x宮崎光二
参加:一般500円、E&C会員無料
17:00-19:00 オープニングレセプション(参加自由)
*電話<0776-27-0207>または
メール <info@eandcgallery.com>にて参加予約承ります。
作家コメント
撮影の仕事で初めて訪れた福井県。
東京から大量の撮影機材を積み込んで、雨の中を一日かけてやってきた私を、撮影の合間に連れ出して、東尋坊に連れていってくれたクライアント。そこで釘付けになったのが雄島だった。独りで雪の橋を渡り鳥居をくぐると、そこは、ワンダーランドの入り口だった。東京の密度ある森を撮影するのが好きだった学生時代の感覚が蘇り、夢中で森を歩き回った。フィルムは残念ながらカラーポジしか持参がなく、カメラは持たず、その森の光景は心にしまっておくことにした。
モノクロームのフィルムを準備し、昔と同じカメラを手に、森に入れたのは翌々年の1999年だった。それから、何回雄島に来ただろう。もう10年以上たってしまった。その間に撮影したフィルムが数千カットになり、本格的にプリントを始めたのが数年前のこと。色々な技術の進歩が、思い通りのプリントを可能にしてくれた。この写真はデジタルプリントだ。なぜなら、イメージをとことん追い込んでいけるから。
暗室では追いきれない世界。デジタルといっても、きわめてストレートな写真なのだが。しかし、この森とデジタルは、どうも感覚的にはそぐわない。だから念写ができそうなフィルムで撮影をし続けてきた。
プリントをコントロール下におくのは難しい。
紙やインクの表現域をつかみ、作品のトーンの幅を正確に知り、その上でプリントをコントロールする。
この作品はモノクロに見えるが、実はカラープリントだ。自動で行う調整はナシで、すべてを数値コントロールする。ゾーンシステムをデジタルで活かしている。
そして、最後に心の中にある森のオーラをふりかけると、ネガは作品に成長する。
石川康彦
作家略歴
1953年 東京生まれ
1975年 多摩美術大学卒業
1978年 多摩美大学院修了
1983年 石川デザイン事務所設立
1995年 日本写真学園顧問
1996年 多摩美術大学特別講師
グッドデザイン 賞ほか各賞受賞
http://www.ishikawa-d.jp/
