小野忠弘展 vol.1

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作品

2010/01/09(土)〜02/07(日)
開催時間:12:00 - 19:00
休廊日:月曜日・火曜日

>>展覧会リーフレット(PDFファイル

 

第7回目の企画展は戦後日本を代表する現代美術作家、小野忠弘の表現世界を広く紹介する企画の第一弾です。
 福井の三国を拠点に精力的な創作活動を展開した小野忠弘は、サンパウロビエナーレ(1958)やベネチアビエンナーレ(1960)の日本代表作家に選出されるなど世界的に高い評価を受けてきました。

 絵画、彫刻など幅広い表現技法を用い、とりわけジャンクアートの巨匠として広く知られる小野忠弘ですが、今回の企画展では1970年代から1980年代にかけて制作されたペインティング作品を取り上げ、画家としての小野忠弘にスポットをあて、その魅力を紹介いたします。

<関連イベント>

オープニングレセプション│2010年1月9日(土)17:00-19:00│参加自由

ギャラリートーク+交流会│2010年1月24日(日)15:00-16:30
             参加料:一般500円、会員無料 ドリンク付き



展覧会によせて  

湊七雄作品(部分) 小野忠弘という名前を初めて知ったのは、私が高校生の頃だったように思います。ほぼ四十年前のことになります。時々のぞいていた通学路の途中にある古本屋の、今よりもいくらか薄くて、そして紙質の悪い美術手帖のなかに、その作品の写真とともに小野忠弘という言葉が何故だかわかりませんが、私の記憶の中に刻みつけっれたようです。
 そして縁があって福井にくることになり、改めて小野忠弘という作家が、この土地で実に激しい創作活動を続けていることを知り、それが私の記憶の中にある遠い過去の響きと重なり、不思議な感慨を覚えるようでした。挿話には事かかないその生き様を色々と聞くにつけて、制作に対する尋常ではない接近の仕方には、鬼気迫るものがあり、ちょっと説明の仕様もない恐れといったものを感じるようでもありました。
 さて、青森という土地が何かを孕んでいることは疑えないことの様に思います。「小野忠弘」の生まれた青森であり、「棟方志功」の青森であり、「ねぶた」であり「恐山」でもある青森です。その原初的な生の混沌の中から時として異貎の者が現れてくる、神と見紛う者が踊り出てくる。縄文の荒々しい興ぶりと共に、その息使いが、圧倒的に迫ってくるようです。しかし、なんと繊細に作品が形作られているか、一本の線をこれだけよく生み出せる者は実に稀です。そして、細部へ注がれる極度の緊張が、時に激しい噴火の如きものを招くことは首肯しうることでもあります。
 小野忠弘を知るということは、私によっては、何かを引き受けることであるように思われます。とても重たいものを、否も応もなく背負うことであるように思います。どれほど耐えることができるのか、どうやら私の一生の課題でもあるようです。

E&Cギャラリー代表 宮崎光二

作家略歴

1913 青森県弘前市に生まれる
1937 東京美術学校彫刻科卒業 鳥海青児の知遇を受ける
1942 三国町に移り、三国高校美術教諭となる
1953 ロンドン近代美術館主催「国際彫刻展」に「無名政治犯」を出品し、日本人初の佳作を受賞
1957 フランスのミッシェル・タピエのキュレーションによるブリジストン美術館「世界・現代芸術展」出品
    朝日新聞社主催「今日の新人五十七人展」新人賞受賞
1959 第五回「サンパウロ・ビエンナーレ展」出品
    アメリカ雑誌「LIFE」で作品が紹介され「ジャンクアート世界の七人」に選ばれる
1960 第三十回「ベネチア・ビエンナーレ展」出品
    縦畠覚造や荒川修作らと「集団現代彫刻」結成
1963 第七回「日本国際美術展」出品
    個展多数開催
2001 三国のアトリエにて死去(88歳)


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