田部光子展

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作品

2010/09/25(土)〜10/24(日)
開催時間:12:00 - 19:00
休廊日:月曜日・火曜日(ただし10/11[月・祝]は開廊)

>>展覧会リーフレット(PDF)

 

<関連イベント>

2010年9月26日(日)

ギャラリートーク│15:00-16:30│参加料:一般500円、会員無料 ドリンク付き

オープニングレセプション│17:00-19:00│参加自由



作家コメント  

「歳月もまた芸術なり」というゴヤの言葉がようやく理解できそうなぐらいにわたしの歳月も重なって来た。
1963年に林檎をテーマに「たった一つの実在を求めて」と題して以来もう約半世紀も林檎をモチーフに制作して来たことになる。
ほとんど毎日8時間以上制作し続ければもう手が勝手に動き、イメージは次々と絵の向う側からやって来る。この無意識的な状況が至福の時というのだろうか。
終着点はわからない。戦略すら持たないのだから勝ち目のないたたかいに決まっている。ただ最終兵器は美術であるという確信を持って果てしない一人旅を続けるしかない。「この幸福は絶望なのです」(カフカ)とつぶやきながら。

田部光子

展覧会に寄せて

まばゆい光に照らされた世界だけでなく、闇もまた光によって生まれた、愛すべきわが子であるということ。田部光子はそのデヴューに、毒にまみれた魚群を、あるいは男性中心主義への告発としての人工胎盤を、その豊饒なる闇として抱き上げ、表現者としての決意をこの世に問うた。
そして、その決意はモティーフが世界のどこにでもある、小さき一個の林檎へと変わっても、揺らぐことはなかった。林檎、それは光の粒子のようにも見える。
しかし、その麗しい表皮の輝きは内に充満する闇の陰影にほかならず、やがてその輝きは内なる闇と溶け合い、毒をも包含した世界の真景の彩りとして、私たちを包み込むことになる。
田部光子の「みつこ」とは光の子と書く。それは闇を知る光の子であり続ける者に与えられた名前でもある。とすれば、この「林檎物語」に広がる世界こそ、その表現者としての決意を手放さなかった者が辿り着いた、ひとつの境地であり、自画像であることが見えてくる。

南嶌 宏
(ベネチア・ビエンナーレ2009 日本館コミッショナー/ 女子美術大学芸術学部教授)

作家プロフィール

1933年 台湾生まれ
1953-70年 前衛美術家集団「九州派」の主要メンバーとして活動

主な個展

1991~95年 牧神画廊(東京)
1994年~97年 キャストアイアンギャラリー(NY)
1994・96・07年 早良美術館(福岡)
1997~2005・08年 ギャラリーとわーる(福岡)
1998・01・02年 ギャラリーOKUDAインターナショナル(ワシントンDC)
1999年 アディロンダック・コミュニティーカレッジ(NY)
2000年 黒川INN美術館オープニング(福岡)
2003・04・05・08年 ギャラリー58(東京)
2005年 JMギャラリー(NY)
2009年 「田部光子展 りんごの秘密」 TOKOPOLA(福岡)
      「美術家・田部光子の世界」足立山麓ギャラリー(福岡)
      TOKOPOLAアネックス開廊記念展(福岡)
      「疾走する美術家・田部光子の世界展」ワイアートギャラリー(大阪)

主なグループ展

1960-63年 読売アンデパンダン展(東京)
1961年 「九州派展」 銀座画廊(東京)
1988年 「九州派展」 福岡市美術館(福岡)
1990年 「世界メール・アート展」GAYA(福岡)
1995年 「現代美術の手法、コラージュ展」練馬区立美術館(東京)
2002年 「第7回福岡市美術連盟展」福岡市美術館(福岡)
2003年 「九州力展」熊本市現代美術館(熊本)
2005年 「前衛の女性 1950-1975」(栃木県立美術館)
      「りんごの秘密」展 (ひろしま美術館)
      福岡市美術連盟10周年記念展(福岡市美術館)
2006年 九州の女ネットワーク作品展 エルガーラホール(福岡)
2007年  福岡市美術連盟展 福岡市美術館(福岡)

受賞その他

1960年 第3回日本洋画秀作展金賞
1974-84年 九州女流画家展主催
1981・83・90年 世界メールアート展
2000年 福岡市文化賞受賞

主な著書

『着信人払い地球郵便局』(葦書房)/『受胎芸術』(花書院)/『二千年の林檎』(西日本新聞社)


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